一度で良いからあの名曲を演奏してみたい、人前で弾き語りして歓声を浴びてみたい。
そんなあなたにぜひ教えたい秘密があります。
それは「魔法のコード(和音)」です。
世の中には、クラシック、Rock、J-POPやアニソンなど個性豊かな音楽が溢れていますが、わずか6種類の「魔法のコード」を知ることで、誰でも楽器が演奏でき、歌うことができるようになります。
コードは全て数えると約200種類以上存在しており、全部覚えるのは大変です。
でも大丈夫。この6種類の「魔法のコード」を理解すれば、あなたも今すぐ楽器が弾きたくなるはず。では、行ってみましょう。
まずはじめに
既にご存知だと思いますが、おさらいまでに「コード(和音)」についてさらっと説明します。
「コード(和音)」とは、「ド・ミ・ソ」のように音の高さが異なる3つ以上の音が同時になる音を指します。海外ではコード(Chord)、日本では和音と呼ばれます。ピアノでは左手の伴奏、ギターなどの弦楽器ではジャカジャーンと弦をかき鳴らす音と考えていただければ大丈夫です。
魔法のコードをお見せします
早速ですが、楽器演奏ができるようになる「魔法のコード」をお見せしていきましょう。
そのコードとは、以下の6種類です。
あまり見慣れない、聞きなれない記号が出てきて、少し面食らったでしょうか。でも、落ち着いてください。これらの記号はとてもパワフルな力を持っています。後で腹落ちすること間違いないので、このまま読み進めていきましょう。
これらの魔法のコードの呼び方は、それぞれ「イチ、ニ(ニ マイナー)、サン(サン マイナー)、ヨン、ゴ、ロク(ロク マイナー)」となります。”m”の表記以外はローマ数字の呼び方と同じです。
世の中の多くの楽曲は、これらのI~VImまでの6種類で構成されています。逆に言えば、これら6種類のコードを理解することで、世の中の多くの楽曲が演奏できます。
まだ半信半疑ですよね。
魔法のコードで実験
では、この魔法のコードを使って実際に演奏できるのか試してみましょう。
あいみょんさんの「マリーゴールド」を例にとって演奏してみます。
「マリーゴールド」のAメロには、I, V, VIm,IVの4種類が登場します。そして、サビの手前でIIImが登場し、この楽曲は5種類のコードで演奏できます。
他にも、365日の紙飛行機、さくら独唱、いつも何度でも(ジブリ)なども、6種類以内のコード(和音)で演奏することができます。
「魔法のコード」の正体
「でも、ちょっと待った。一般的な楽譜でよく見るのは、CとかGとかアルファベット表記ばっかりで、IとかVとか見たことないけど。。。」
はい、確かに世の中の多くの楽譜は、C, F, Gなどのアルファベットでの記載が主流です。
ひとまず先ほどのマリーゴールドのコード達に再び出てきてもらいましょう。そして、魔法のコードと呼ばれる6種類の正体を見ていきたいと思います。
実は、マリーゴールドの楽曲で出てくるI~VImの「魔法のコード」の中には、それぞれ「D, Em, F#m, G, A, Bm」といったコードが隠れていたのです。
コード名はアルファベット表記が主流なのに、どうしてわざわざローマ数字のI~VImを「魔法のコード」と呼んでいるのでしょうか。
それにはちゃんと理由があります。
どんなキー(調)でもI~VIm
突然ですが、みなさんはカラオケへ行って歌を歌ったことはありますか?
原曲が流れてきて「音が高くて歌えない」。そんな時は、原曲のキーを変更して(下げて)歌いますよね。
これと同じことが、楽曲を演奏する時でも起こります。弾き語りするなら、伴奏の高さを自分の声の高さに合わせたいですよね。
では、「マリーゴールド」を少しキーを下げて演奏してみます。
I~VImのコードの流れは全く同じです。そして、I~VImの中は、「C,Dm, Em, F, G, Am」の6種類に入れ替わりました。
マリーゴールド原曲(Key=D)と比較してみましょう。
図を見ると分かるように、1回目と2回目でキーがKey=DからKey=Cに変わることで、アルファベットのコード名と構成音が変わっています。
しかし、I~VImの表記はそのままで変わっていません。これこそが、I~VImのシンプルかつパワフルなポイントです。
楽曲におけるI~VImの並びさえ理解すれば、あとは自分の声の高さにあった6種類のコードを覚えるだけで、世の中のあらゆる楽曲を演奏することができるようになります。
最後に
I, IIm, IIIm, IV, V, VImの魔法のコードの凄さをわかっていただけたでしょうか。
ぜひ、ご自分がお好みの6種類のコードを選んで、楽曲演奏にトライしてみてください。
これらのコードを理解することで、演奏をひきやすくするだけでなく、楽曲の意図や仕組みを理解することができるようにもなります。その話はまた別の機会に。